金沢の夏の風物詩“キリコ”
実はお墓参りにキリコを持って行く風習はいしかわでも金沢だけの風習ってご存知でしたか~?!
キリコとは「迎え火」を灯す石川版の行灯のようなもの。
調べを進めていくと、キリコは江戸時代後期から存在していた!
武家の間だけの風習が明治以降、庶民にまで広がったそうです。
名刺代わりとしてキリコに名前を書いて墓参したそうです。
最近は処分がラクな“板のキリコ”が多くみかけるようになりました。
そんな板キリコの工場へ!どんな風に作られているのか調査しました。
木材は石川県産の杉。
建築に不向きな節がたくさんある木を使っています。
キリコに使う部分と使わない部分を分別。
使わない木はゴミにするんじゃなくて、紙や燃料にしています。
捨てるところは一切なし!
ひとつひとつ手作業で作られている「キリコ」。
形が変わっても、先祖への思いは変わりません。
金沢独特の風習が江戸、明治に続き 令和へと受け継がれています。
さらに間伐材を使うことで、森の若返りに役立てられています。
キリコは人と人の繋がりのほかに自然も守っていたんですね~。
金沢のお盆に欠かせないキリコは、形を変えながらも私たちの“暮らし”に欠かせない存在となっています。