石川テレビ

放送日:2019年10月19日

山中温泉に息づく芭蕉の句

江戸初期の俳人 松尾芭蕉が奥の細道で訪れ

八泊した石川県加賀市山中温泉。

さまざまな句を詠みますが、

この地に直筆で残るのが温泉をたたえた句。

「山中や菊はたおらじ湯のにほひ」

不老長寿の菊の露を飲まなくても、

山中では湯の香りをかぐだけで長生きできそうだと。

この地域では芭蕉の句は身近にあり

秋には芭蕉祭が開かれています。

芭蕉が食べていたであろう食を再現したり

俳句大会を行ったりするなど、地域の魅力を発信しています。

江戸時代の風景や思いを乗せた句が、

山中温泉の歴史をつないでいます。