石川テレビ

放送日:2019年8月10日

九谷焼 個性が際立つ時代

360年以上の歴史を持つ石川の伝統工芸、九谷焼。

装飾美を追求した伝統的な技法は、時代に合わせて変化を続けてきました。

小松市の九谷焼作家、北村 和義(きたむら かずよし)さんは、

独自の作風で九谷焼の可能性を広げようと挑戦を続けています。

色付けを極力抑え、黒い呉須の下絵をそのまま見せる作品からは、

九谷の手作業の繊細さが伝わります。

青海波や七宝などの伝統的な文様をパッチワークのように組み合わせ、

躍動感あふれる動物たちを描いた作品は、個展でも好評です。

ふるさとに古くから根付く地域文化を発信していくためには、

基本に忠実な丁寧な作業と”個性”が求められる時代になってきました。