石川テレビ

放送日:2019年6月1日

金沢と歩む建具職人

古い町並みが残る金沢。築百年を超えるこうした町家には

クギを使わず、木と木を組み上げて建物や建具を作る「組み木」という

技術が使われています。さびやすいクギを使わないため建物が長持ちし、

古くなった建物も、分解して修復することができます。

この技術を受け継ぐ一人が建具職人の森金泉さん(68歳)。

中学校を卒業後、建具づくりの世界に入り、50年以上が過ぎました。

森金さんは伝統を守るためには素材を見極める目が必要だと言います。

建具の素材は湿気や気候に大きく左右される「生きた素材」である木です。

木と対話しながら、数年後、数十年後の姿を想像しながら行う仕事。

それは金沢らしい風景や文化を守り育てる仕事でもあります。