軽トラックの荷台に並べられた新鮮な海の幸。
とれたばかりの魚を毎朝売り歩く正木幸子さん(78)。
行商を始めて40年以上のベテランです。
正木さんの魚を食べて魚が好きになった人や、
ここでしか刺身を買わないファンも多くいます。
仕入れ先は、石川県加賀市の橋立漁港。
お客一人一人の顔を思い浮かべ魚を競り落とします。
橋立の競りは夜に行われるため、魚の仕込みは日をまたぐことも。
橋立港の行商人は、ここ20年で4分の1に減りました。
しかし、正木さんは、おいしいのひと言を聞くため、
毎朝、町を周り続けています。