信仰心の厚い金沢に欠かせない食材の一つが麩。
加賀藩の料理人が考案したすだれ麩は郷土料理の治部煮に、
車麩は最近注目を集めている金沢おでんや卵とじなどで金沢の家庭で愛されています。
その麩を藩政時代から作り続けている老舗・加賀麩 不室屋は創業150年。
老舗の5代目で現在の会長、不室昭さんは、「『気品と伝統』のもとに食文化に貢献する」
を理念として、昭和から平成の激動の時代を、その時々の経済状況や暮らしに合わせた麩を作り発信し続けました。
麩を通して金沢の心と文化を伝えてきた不室さんの思いを伝えます。