放送日:2018年5月5日
舞に願い託して 三番叟
石川県中能登町の能登比咩神社の春祭りでは
およそ400年の歴史があるという奉納神事舞「三番叟」が披露される。
「三番叟」とは「物事の始め」という意味を持つ祝いの舞の総称で
能登比咩神社の舞は五穀豊穣を祈り、種まきや田植え、鳥獣の追い払いなど
1年12か月を表現し、祈りと清める。
継承しているのは、集落の中でも限られた「下出」という地区でしかも、舞うのは
8歳か9歳で長男と決まっていた。しかし、過疎と少子化で地区のみで継承するのは
年々困難になってきている。
今年は伝統の通り、集落の9歳の長男、飴谷夢真君が三番叟を担当。保存会のメンバーや家族に支えれ本番に臨んだ。伝統をつなごうと努力する奮闘する人々の思いを紹介する。