放送日:2018年4月21日
喜多家のしだれ桜
石川県の中ほどにあるかほく市上山田。
樹齢120年を超えるしだれ桜があり、毎年春になると県内外から花見客が訪れる。
この花を守るのは、この土地に代々住む喜多家の人々。
現在の当主、喜多久雄さん(97歳)の祖父、善兵衛さんが明治28年に
日本三名園の一つ・兼六園から種を持ち帰り、
今では高さ13メートル、枝張り11メートルにまで成長した。
数年前ナラタケ病にかかるなどして、一時は枯死の恐れもあったが
土壌改良など治療の甲斐あって、今年は美しい花を咲かせた。
祖父が若くして亡くなり、喜多家の人々にとって、桜は祖父の形見。
病気を克服した美しい花を咲かせた桜に
久雄さんら喜多家の人々は喜びの春を迎えている。