加賀百万石の心意気と技を伝えるのが、加賀鳶はしご登り。
新年の出初式や初夏を彩るイベント百万石まつりなどでは、藩政時代から続く
伝統の技が披露され観客を魅了する。その加賀鳶に欠かせないのが「加賀纏」
加賀藩前田家の家紋である梅鉢を象った頭やそこから垂れる馬簾(ばれん)には
金箔が施され、百万石らしい華麗さがある。
その纏を製作するのが、坪野進さん(88)。坪野家は藩政時代から続き、もとは
槍や刀の装飾をしていたが、祖父の代から纏作りを請け負うようになった。
纏は「命」、「宝」と話す加賀鳶たち。
その心意気を受け製作に励む坪野さんの姿と思いを伝える。