放送日:2018年3月24日
能登の春 イサザ漁
春の訪れを告げる魚・イサザが今年も産卵のために遡上し
3月1日に能登の18河川で漁が解禁となった。
穴水町の小又川では、「ほうちょう」と呼ばれる四つ手網を使う
昔ながらの漁法でイサザを取る。
この町で生まれ育った中田満さん(69)も、
2月末になると「ほうちょう」を組んで漁に備える。
中田さんが子どものころはイサザ漁が盛んで、
不公平にならないように集落の人たちが日替わりで漁の場所をかえるなど、
調整が必要などほどだった。しかし、今では「ほうちょう」を使って
漁をする人は数えるほどになっている。
担い手は減っても、イサザは大切な能登の春の味。
となり町からわざわざ買い求める客もいて中田さんたちは、
大切な故郷の味を守るために漁を続けている。