石川県と富山県の県境に近い石川県金沢市二俣町。
この地には1300年の歴史があると言われる伝統工芸「二俣和紙」がある。
特徴は原料となる木の皮の素朴な風合いと強靭さで
江戸時代には二俣は加賀藩御用達の紙漉き場でもあった。
その伝統を受け継ぐ紙漉き職人が齊藤博さん(79)。
この道およそ60年、この土地の水と自ら育てたコウゾを原料に
昔ながらの製法にこだわる。
先人が漉いた和紙の中には1000年以上残るものがある。
そんな先人の紙に勝るとも劣らない本物の1枚を求め
齋藤さんは日々和紙を漉き続けている。
そんな齋藤さんの思いを伝える。