放送日:2017年11月11日
白が誘う美 友禅・二塚長生
シリーズで紹介している石川の巨匠たちの美と技。
第8回は「友禅」の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の二塚長生さん(71歳)。
二塚さんは、主に友禅の模様を染める時の輪郭線、防染のために使われる糸目糊を
主体に生地の白を生かした「白上げ」という技法で友禅の美を表現してきました。
二十歳でこの世界に入り、28歳で独立し、友禅作家として活躍しますが
次第に注文をこなす日々に物足りなさを感じるようになります。
そこで一念発起し、40歳から糸目糊と江戸時代中期に流行した「白上げ」の表現を
研究します。そこで見出したのが、単純な糊の線がシンプルだからこそ心を打つということ。
鮮やかな色彩以上に心打つ、白が豊かに語りかけてくることに気づきます。
70を超え、新たな美の世界が開けるなら極めた技をゼロに戻してもよいと話す
二塚さんの姿を紹介します。