石川テレビ

放送日:2017年8月19日

町の小さなかば焼き屋

金沢市では夏を乗り切るために「どじょうのかば焼」を食べる習慣があります。

長崎のキリシタンたちが加賀藩に軟禁されていた時に

生活の足しにと売り歩いたのが始まりといわれています。

「どじょうの蒲焼き」はいつしか金沢の夏の味となり

最盛期には30軒以上もの店がありましたが、今では数軒となりました。

 

その味を守る店の一つが「浅田」。

店主の浅田博子さん(72歳)は父親が考案した秘伝の味を今も頑なに守っています。

お盆や土用の丑の日には、100本単位の注文が予約だけでも数件。

常連はもちろん、県外からもお客さんがやってきます。

暑い中での作業は体に堪えますが、金沢の味を楽しみにしている人のために

一本一本丹念に焼き上げます。

 

町の小さなかば焼き屋の暑い夏を追いました。