能登には『やまんば』が現れるといいます。
しかし、それは人を喰らう恐ろしい鬼ではなく、山に魅了された85歳の谷口藤子さん。
南北に長い石川県には、約2200種類の植物があると言われていますが
谷口さんは植物図鑑を背負い、自ら山に登り、沢を渡り、それらに直に触れ、
みてきました。
76歳の時には当時としては全国最高齢で山菜アドバイザーにもなり、
およそ200種類の山の恵みを自らの舌で味わいました。
山に魅了された谷口さんを、人はいつしか『やまんば』と呼ぶようになり
その姿から、山の豊かさや感謝の心を学ぶ人たちも増えています。
今回は『能登のやまんば』と共に、豊かな里山の初夏の姿を紹介します。