石川県穴水町には江戸時代から伝わる伝統の漁法・ボラ待ちやぐら漁がある。
ボラと言えば独特のクセがあるイメージだが、豊かな里海と里山で育ったボラは
上品な脂と甘みがあって、穴水では故郷の味でもある。
しかし、そんな故郷の味も高齢化などで担い手がいなくなり、
伝統の漁もおよそ20年前に一旦途絶えた。
そんな中、故郷の里海と里山の豊かさの象徴として漁を復活させた集落がある。
自分たちで山の木を切り出し、櫓を組んで、5~7月にほぼ毎朝漁にでる
新崎と志ケ浦集落の人々だ。漁の復活は集落に、懐かしい味と大切な物を教えてくれた。
今年も漁がスタート!ボラ漁に故郷の未来を託す人達の姿を紹介する。