さまざまな色の糸を用いて、布地に絵や模様を描いていく刺繍。
この技が代々受け継がれているのは、石川県白山市美川地区。
美川刺繍と呼ばれ、世界に輸出されるほど評価されていました。
その手仕事を担ってきたのが美川の女性たち。
刺繍をする人も減ってきましたが、今でも町を支えてきたという自負があります。
母から伝統を受け継ぎ、まもなく半世紀になる奥田恵子さん。
「美川刺繍は、この土地に栄えた女の人の歴史。やっぱり後を継いでいく人がいて欲しいです。それはずっと願っています。」
奥田さんは、この地で刺繍を教え、美川女性の歴史の一つをつないでいこうと努力しています。