秋が深まると石川県志賀町では特産の干し柿作りが始まります。
お日様によく当たるようにコロコロと転がしながら干したことから「ころ柿」。
そう呼び、地元の人たちは昔から故郷の味として大切にしてきました。
過疎と高齢化で担い手が減る中、多くの人が「忘れられない味」と評した祖父の味を目指し、ころ柿作りに情熱を注ぐ男性がいます。
細川宗宏さん(63)です。
北陸の冬は湿気が多く、変わりやすいため、干している間も片時も柿から目を離すことはできません。
手間がかかるころ柿作りですが、全国に誇る故郷の味を守ろうと奮闘する細川さんの思いを伝えます。