金沢市に江戸時代から続く畳屋がある。
8代目は立野克典さん(55歳)。
およそ20年前に父・善吉さんと共に、県内で途絶えていた技術
手縫い畳床の復活に尽力するなどし、金沢職人大学校では講師も務める第一人者の一人。
その腕を見込まれ、おととしから国の重要文化財『成巽閣』の畳の修理にも当たっている。
立野さんにとって職人として重要なのは、日々の仕事と正直に向き合うこと。
成巽閣の畳を張り替え職人技を目の当たりにし、また、父の背中を見る中で自然と学ぶようになった姿勢だ。
今はそれを次の世代に伝えていきたいと奮闘している。