金沢が生んだ、近代日本文学を代表する文豪、泉鏡花。
独特の美と幻想の世界を描いた彼の本は、その装幀の美しさでも知られています。
いく人もの画人たちが装幀を手がけ、鏡花の世界を絵筆で表現しました。
表紙、見返し、口絵など、美しくデザインされた本は「鏡花本」と称され、手にした時から、鏡花の作品世界がはじまります。
鏡花の生家跡に建つ泉鏡花記念館では、鏡花本の装幀の美に触れることができます。
本を美しく彩った原点は、幼くして亡くした母を慕う鏡花の心・・・
美しい装幀から、亡き母と故郷金沢を愛した鏡花の魅力に迫ります。