水資源な豊富な川北町には江戸時代から続く雁皮専門の和紙工房がある。
200年の伝統を守るのは加藤瞳さん(87)。
嫁いでから約70年、家業の紙漉きを守るのは女の仕事をと教えられ守ってきた。
原料となる雁皮は県内で自生している物を使用してういて、その滑らかな光沢と強靭で、虫害にも強いことから、厚手の物はバッグや小物にも変化。
薄手の物は、箔打ち紙や日本画や書道の紙として使用されている。
何年、何十年と水分を枯らしたものは、文化財の修復にも使用されている。
和紙の需要の減少や原料となる雁皮を取る人の減少など存続は難しくなっているのが現状だが、加藤さんは可能な限り、残していきたいと奮闘している。