お正月や桃の節句の飾り、結婚式の引き出物として、金沢で古くから親しまれてきたお菓子「金花糖」。
溶かした砂糖を木型に入れて固め、鮮やかな色をつけたお菓子です。
鯛をはじめ、野菜や果物、動物などをかたどったものがあります。
金沢市東山で菓子店を営む越野邦昭さんと英一さん親子は、毎年、冬の訪れとともに金花糖作りをはじめます。
今も桃の節句に金花糖を飾る風習が残っていて、節句に向けて、昔ながらの製法で作り続けます。
金沢の厳しい冬に、ひと足早く春の訪れを告げる金花糖。
鮮やかで優しい色合いが人々の心を温めます。