放送日:2022年5月7日
アロマで森を育む蒸留技師
小さじ一杯とるのに2キロもの木片や葉が必要な揮発性の油。エッセンシャルオイルと呼ばれ、アロマテラピーなどに使われています。
10年前、石川県にもどり蒸留技師として活躍する大本健太郎さん(44)。
海外産がほとんどのエッセンシャルオイル。日本ならではのものを作ろうと活動してきました。そこで目をつけたのが今、危機に瀕する日本の森です。
木材価格が下落し、手入れがされなくなり荒れ始めています。
これまで使われていなかったスギの葉や、伐採のときじゃまになる低木のクロモジなどをアロマに変え、利益を出すことで森の管理や再生に利用しています。森の香りが濃縮された貴重なオイルで、大本さんは、山を豊かにし世界に誇れる森林を目指しています。