放送日:2021年12月18日
福を招く 加賀藩の郷土玩具
年賀はがきのお年玉切手シート。
そのデザインの多くが干支の郷土玩具です。石川県では、
昭和30年に「加賀八幡起上り」その後は「米食いねずみ」
「猿の三番叟(さんばそう)」そして「加賀魔除虎」が採用されました。
現在、石川県内で郷土玩具を作る職人は数を減らしています。
その一人、森村幸二さん(74)。18歳のとき、父から教えを受け、
半世紀以上にわたり作り続けています。加賀魔除虎を作る職人は、
もう森村さんしかいません。
「これはわしがやらな仕方ないんじゃろうって、
手が動かなくなったら終わりだって自分はそうで思ってるから、
あと何年とか、そんなことは考えたことはない。」
江戸時代から、加賀藩の郷土玩具を扱ってきた「中島めんや」。
起上がりの絵付け体験を行うなど新しい取り組みも始まっています。
来年の干支は虎、魔を払い、福を招く郷土玩具が
新年に向け次々と生み出されています。