石川テレビ

放送日:2021年10月23日

心を一つに 土器野焼き

はるか1万6千年もの昔から日本で作られいた土器。
特別な窯は使わず、大きなたき火で焼き上げます。
歴史で習った縄文土器や弥生土器なども、この方法で作られていました。
「野焼き」と言われ、1500年前まで主流の焼き方。
この野焼きを、50年前から行う陶芸家の飯田雪峰(せっぽう)さん。
時代とともに窯が、全然見なくてもスイッチだけで、お任せになってしまった。
単に入れるんでなしに、炎に委ねたい。どうすることもできないけど、
周りにいて”いいのに上がってほしいな”という気持ちを持つことが、
本当の焼き物の見えない味だと思う。そういうモノをやりたいなと。」
石川県金沢市で年に1度、9月に雪峰さんが行う野焼き。
毎年、数百点の作品が焼かれ、参加者は全国から集まります。
焼き上がるまで24時間、火を見守り続けます。
「よい焼き物に仕上がってほしい」という願いが、
老若男女、誰もの心を一つにしています。