石川県加賀市、大聖寺川の河口に
標高30m、周囲600mの小さな島があります。
鹿島の森と呼ばれ、島全体が国指定の天然記念物。
越前の神と加賀の神が、この美しい島を手に入れようと奪い合い
綱引きの勝負で決着をつけたという伝説が残されています。
代々神聖な場所とされ斧が入ることがなく、
この地域の太古の森の姿がそのまま残る島。
さまざまな生き物が住み数多くの伝説にも彩られています。
森のあちこちで見かけるアカテガニは、
500年前、火事を泡で消したとき、
手にやけどを負い赤くなったと言われています。
鹿島の森は、地域の人にとってシンボルでもあり、
神々に愛された神聖な島なのです。