放送日:2019年12月14日
金沢ゆずの香りと共に
石川県金沢市浅川地区は寒暖の差が激しい山あいの土地にあり、県内有数の果物の産地として知られている。その一つがユズ。芳醇な香りと濃厚な果汁が特徴で「金沢ゆず」と
呼ばれ、ゆずこしょうやポン酢、サイダーなどが地域の特産品となっている。
このユズ栽培に情熱を注ぐ一人が、「きよし農園」代表の多田礼奈さん(26歳)。
4年前に勤めていた飲食店を辞めて、本格的に農業の世界に飛び込んだ。
今でこそ、ユズの産地として知られる浅川地区だが、元々は多田さんの祖父が約40年前に200本の苗木を植えたことが始まりで、その祖父の遺志を継いで守ることを決めた。
桃栗3年、柿8年、ゆずの大馬鹿18年…。
そんなことわざの通り、祖父の苦労を身を持って体験する日々だが、
農業の可能性とそこで暮らす人々に触れ、夢を膨らむばかり。
若手農家として注目される多田さんの姿を紹介する。