石川テレビ

放送日:2020年6月27日

声は肥 紙芝居のまりん(2019年5月18日 再放送)

“のまりん”の愛称で子供達に親しまれている野間成之さん(78)は

年間およそ230か所で300回以上も紙芝居を上演している。

元々は小学校の先生で、特別養護学校に勤めていた30代の頃

子供達と心を通わせる良い方法がないかと探す中で紙芝居と出会った。

それから約45年、退職後は日本生まれの「紙芝居」という文化を広めようと

海外で公演をしたり、演じ手の育成にも力を注いでいる。

声は心に溜まり、お話の登場人物は心に住みついて、いずれ子供達の生きる支えや

知恵となる。『声は肥(こえ)』。そんな思いで活動を続ける野間さんの思いを伝える。

放送日:2020年6月20日

器と思い出を彩る 金継ぎ(2018年6月9日 再放送)

割れた器を漆で修復する金継ぎ。
割れ目にあえて金で色彩するという
日本独自の美しさがあります。
漆器の産地として名高い石川県加賀市山中温泉。
漆器職人の八木茂樹さんは、
漆の技を生かして器の修理を手がけています。
その腕が評価され全国から毎日のように、
修復依頼の品が送られてきます。その数は月に50以上。
感謝の手紙やメールも数多く届きます。
八木さんの手によって、
かけがえのない器がよみがえり、人々を笑顔にしています。

放送日:2020年6月13日

能登の可能性を染めから(2018年5月26日 再放送)

里山と里海に囲まれた自然豊かな石川県穴水町。

そこで、着物の染め工房を構える新谷茂さん(65)は京都で染色を学んだ後、30年前に

故郷に戻りました。一点一点、客の注文を受け、着物を仕上げているため、作業は集中力が必要です。
そんな仕事の合間に始めたのが、ヤシャブシやソヨゴなど身近にある草木を使った草木染め。
最初は気分転換程度の軽い気持ちで始めましたが、自然が生み出す豊かな表現に徐々に魅了されていきます。独自に実験と研究を積み重ね、集めたデータは300種類。

今は石川県が誇る伝統産業「漆器」に欠かせない漆の木で染料ができないかを研究中で黄色やグレー、ピンクなどバラエティ豊かな色彩に手ごたえを感じています。

染め職人だからこそ感じる故郷の豊かさ。

“染め”で故郷・能登の可能性を探る男性を紹介します。

放送日:2020年5月16日

野菜本来の味を

石川県小松市にある西田農園は、100種類以上の野菜を作っています。
大切なのは土作り。化学肥料は一切使わず、
自家製のぼかし肥料を混ぜ込みます。
よい土を作るには10年はかかり、
そこで育つ野菜は、えぐみなどがない野菜本来の味がします。
化学肥料や農薬に頼らない農法で農林水産省の有機JAS認証を受けています。
有機JASに取り組む農家は全体の0.5%しかいません。
この農園を始めたのは、西田俊一さん夫婦。
63歳で会社を退職して始めた第2の人生でした。
苦労は実り、今では出荷先の半数近くがホテルやレストラン。
野菜本来のうまみが詰まったおいしい野菜を日々、作り続けています。

放送日:2020年5月9日

伝統と革新 六佑 加賀水引に託す思い

立体的で華やかな加賀水引。100年以上前、津田左右吉氏が考案したもので

現在は、野町にお店を構える津田水引折型で、その技が受け継がれています。

工房の5代目、津田六佑さん(38)は、サラリーマンを経て6年前、家業を継ぎました。加賀水引は、「和紙で包み」「結び」「文字をしたためる」、この3つがセットで心と心を結び、人を敬う気持ちを形にしたものものだと言います。

また、六佑さんは、伝統を守る一方で工芸展への参加や、アクセサリー作りなど一見、伝統とはかけ離れた分野の作品づくりにも挑戦しています。

その背景には、新しいデザインの水引細工を見た人が、本当の加賀水引の意味を知るきっかけになればとの狙いがあります。