石川テレビ

放送日:2022年12月3日

歴史と地震を乗り越えて 珠洲焼

釉薬を使わず高温で焼き締めて作る珠洲焼。灰黒色の落ち着いた美しさがあります。
中世には全国で使われていましたが、15世紀、こつ然とその姿を消します。
復活したのは、500年後の昭和後期。地域の人たちの強い願いでした。
その立役者の1人、珠洲焼作家の篠原敬さん。
「珠洲焼が隆盛を誇ったころの珠洲をイメージすると、とてもワクワクするんですよ。
今でこそ過疎だ、高齢化だ、産業がないとかマイナスイメージばっかりでしょ。
地方の都市というのは珠洲に限らず。ちょっとそれは今の時代であって、
少しさかのぼれば、珠洲焼を中心にこの地域が光を浴びていた時期が
あったと思うんですね。それを思うだけでここに生まれてよかったなと思いますし、
そういう心のよりどころでもあります。」
珠洲焼が復興し半世紀、大きな災いが降りかかります。
ことし6月に起きた震度6弱の地震です。珠洲市で割れた作品は全部で千点以上、
命とも言える窯もひび割れ使えなくなってしまいました。
しかし、一歩一歩、確実に珠洲焼の復旧は進んでいます。

放送日:2022年11月5日

女性の力でいしかわの農業を元気に!

今年3月、石川県金沢市にあるレストランがオープンしました。
「すごい!」「すごいね!」「きれいすぎ!」
「大人のお子様ランチになります」「(笑)」
使うのはすべて県内産の野菜。しかも採れたての野菜が、たっぷり味わえます。
店を切り盛りするのは、濱田友紀さん。(52)
石川県羽咋市で農業を行っています。濱田さんは東京生まれの東京育ち。
22歳のとき東京で、農業を営む夫と出会い移住してきました。
そこで感じたのは、農家の女性の孤独さ。
濱田さんは20年前、県と連携し農業に携わる女性の会を立ち上げます。
今では「農業女子いしかわ」というグループに発展し、
情報交換や研修会、ワークショップだけでなく、
さまざまな商品まで企画販売しています。
濱田さんは女性ならではの力で、石川の農業を変えようとしています。

放送日:2022年10月1日

能登ブルーベリーの未来を切り開く

北陸で最大のブルーベリーの産地、石川県能登町柳田地区。
この町で農園を営んでいる平 美由記(ひら みゆき)さん。
農業を始めたのは12年前。父が突然亡くなり、
残されたのは、大事に育てられてきたブルーベリー畑でした。
継ごうと努力しますが、そう簡単な仕事ではなく
1人で泣きながら草むしりをしたこともありました。
前向きになるきっかけは、農業を行う女性たちで開発したある商品。
それは口に入れても安全なハンドクリーム。
ブルーベリーも保湿効果があると使われています。
ブルーベリーの無限の可能性を感じた平さんは、
規格外を使った酢やソース、カレーなどを作り、
さらに廃棄するものでブルーベリーの染料を生み出します。
地域でもっとも若いブルーベリー農家の平さん、
能登のブルーベリーを次世代に残すため
次々と新しい取り組みを始めています。

放送日:2022年9月3日

珠洲に人を呼ぶ野菜作りを

珠洲市で唯一のたばこ農家、浦野博充さん(32)。
収穫は6月から9月の初めまで、ほとんどが手作業で人手がかかるため、農場では5人を雇っています。
タバコだけでは夏場しか働けないため、
長期で働けるようジャガイモやブロッコリー、野菜などを作り始めます。
野菜を作り始めて分かってきたのが、珠洲という消費地から遠いという立地。
野菜を届けるのも送料がかかり、鮮度も落ちてしまう。
そこで浦野さんは発想を変え畑に人を呼ぼうと考えます。
畑の野菜を好きなだけ取って食べることのできるキャンプ場です。
キャンプをしない人も一袋詰め放題で1000円で買うことができ、
地域の人やレストランのシェフなどにも好評です。
浦野さんは、能登半島の最先端だからこそできる農業を
さらに探っていこうとしています。

放送日:2022年8月6日

現代美術を金沢の文化に KAMU kanazawa(カム カナザワ)

2020年6月、石川県金沢市に誕生した
私設の現代アート美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」
館長は35歳の林田堅太郎さんです。
金沢21世紀美術館で有名な「スイミング・プール」の作者、
レアンドロ・エルリッヒの新作を展示しすることで
金沢の街に大きな反響を呼びます。
また商店街など6か所で展示することで、
観光客が回遊するようになり経済効果も出始めています。
金沢21世紀美術館がオープンしておよそ20年。
そして2年前にKAMU kanazawaが生まれ、
金沢には現代アートという新しい文化が芽生え始めています。