読書の秋
なぜ秋に読書なのでしょうか。
昔、中国が唐の時代。
唐の時代を代表する文人である「韓愈(かんゆ)」が
学問の面白さを読んだ詩の中に『 灯火親しむべし 』という文章がありました。
これは、秋の夜は涼しさが気持ちよく、灯火(あかり)の下で
読書を親しむにはもってこいだ、という意味。
この一節を、夏目漱石が1908年に小説の「三四郎」で
引用したのが「読書の秋」と言われるようになったゆえんと言われています。
また、気温が15℃以下になると皮膚が冷たいと感じるようになり
それが脳に刺激を与え、脳の動きを活発にするということです。
金沢の今日(10月8日)の平年の気温をみてみると
最高気温が22.8度。最低気温が15.0度。
まさに今日から朝晩の気温が15℃以下になる日が多くなります。
クイズ
室町時代、人々は何をみて天気を予報していたでしょう。
A.月 B. 山 C.海
正解・・・ A.月
「竹馬狂吟集 新撰犬筑波集」という
室町時代に作られた俳諧や短歌を集めた本に
天気予報をしているようなこんな句がありました
『 笠をきば 雨にもい出よ 秋の月 』
意味:月が暈(かさ)を着ているようだけど
それなら笠を着ればいいのに。暈を着るということは明日は雨か・・・
お月さん、雨の夜にも出てくださいよ。
その他、室町時代から北陸地方が雪国だったという句
『 越路より 霰やゆきの さきばしり 』
意味:越路(北陸地方)のほうでは霰が雪の先駆けとして降ってきた。
この降り方だと間もなく雪になるな
みなさんも読書の秋、ちょっと面白い本を探してみてはいかがでしょうか。