白山市に住みながら歴史・時代小説の挿絵界の第一線で活躍し続けていらっしゃる西のぼるさんを取材しました。
時代小説ブームのきっかけを作った故・隆慶一郎氏の没後20年という節目に、ご自身の画業30年に合わせるかのように、隆氏の小説をテーマに金沢箔を
貼った大きな金屏風の制作依頼を受け、
西のぼるさんが創作の真っ最中とお聞きして、ご自宅に伺いました。
広いお座敷を占領した完成間近の金屏風に一筆一筆、絵を描いていく西さんを見守る私たち撮影クルーも思わず息を止めました。
それほどのピーンと張り詰めた空気が流れるのです。
映像的には、目を描く瞬間が撮影できれば良いなと思ってお願いしたら、
さすがに「目はかなり緊張して描くので、人のいない時しかダメです」と
言われました。
完成すれば六曲一双になって公開されるということ、
どんなふうになるのか楽しみにして後日、
西さんの「画業30周年 文学の絵展」の展示会場 石川近代文学館を
訪れました。
高さ1.7メートル、幅7,2メートルの
六曲一双の金屏風 の全体を目にした時は、
その美しさに圧倒されました。
力強く、優しく、気品溢れる西さんの作品は観る者の心を捉えます。
こうしてパソコンに向かう今も、大作の前に立った瞬間が
目に焼き付いています。
そして、いつも西さんにお目にかかって思うのは、
その素晴らしい人格です。
誰に対しても誠実で謙虚で、人生にも人にも真っすぐ向かわれるその姿勢に
いつも自分を顧みて反省させられるのです。
西さんの絵の素晴らしさはもちろんですが、あの人格が
感性鋭い当代の有名作家たちを惹きつけるのではないかと思います。
この時の取材は、11月24日(月)、夕方のスーパーニュースで放送します。