石川テレビ

放送日:2018年5月26日

能登の可能性を染めから

里山と里海に囲まれた自然豊かな石川県穴水町。

そこで、着物の染め工房を構える新谷茂さん(65)は京都で染色を学んだ後、30年前に

故郷に戻りました。一点一点、客の注文を受け、着物を仕上げているため、作業は集中力が必要です。
そんな仕事の合間に始めたのが、ヤシャブシやソヨゴなど身近にある草木を使った草木染め。
最初は気分転換程度の軽い気持ちで始めましたが、自然が生み出す豊かな表現に徐々に魅了されていきます。独自に実験と研究を積み重ね、集めたデータは300種類。

今は石川県が誇る伝統産業「漆器」に欠かせない漆の木で染料ができないかを研究中で

黄色やグレー、ピンクなどバラエティ豊かな色彩に手ごたえを感じています。

染め職人だからこそ感じる故郷の豊かさ。

“染め”で故郷・能登の可能性を探る男性を紹介します。