石川テレビ

放送日:2017年10月28日

現代のハイカラを 彫金・中川衛

シリーズで紹介している石川の巨匠たちの美と技。

第6回は「彫金」の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の中川衛さん(70歳)。

特に鋳物を彫って金属をはめ、文様を表現する「象嵌」で卓越した技術を持つ。

 

中川さんが、この世界に入ったのは27歳の時。

金沢美術工芸大学を卒業後、大手電機メーカーで商品デザインを担当していたが

たまたま目にした藩政時代の鐙に衝撃を受ける。

門を叩いたのは、金工家の高橋介州さん。当時加賀象嵌の最後の技術者と呼ばれていた

恩師は「ハイカラ」という言葉で、伝承が危ぶまれた象嵌の未来を中川さんに託しました。

時代と共に変わる「ハイカラ」を模索する中川さん。

それを自然の中にみいだし、日々、新たな作品を生み出す中川さんの美と技を紹介します。