石川テレビ

放送日:2016年11月12日

故郷の思いを織り込む 牛首紬

白山の山ふところで、800年続いた絹織物、牛首紬。

独特の風合は、2匹の蚕が1つの繭を作る貴重な”玉繭”を使うことで生まれています。

 

その織物が生まれた村は40年前ダム底に沈みました。

継承者が村を離れ、時代の流れで廃れるなど、途絶える寸前でした。

 

「この地域にしかない伝統を残していきたい」

そんな思いで、牛首紬を必死に守り続けてきた一家があります。

そのおかげで、繭から糸をたぐり寄せる音、

そして機織りの音が今でも町に響いています。

 

800年続く牛首紬。

そこにはふるさとを思う気持ちも織り込まれています。