放送日:2017年8月19日

町の小さなかば焼き屋

金沢市では夏を乗り切るために「どじょうのかば焼」を食べる習慣があります。

長崎のキリシタンたちが加賀藩に軟禁されていた時に

生活の足しにと売り歩いたのが始まりといわれています。

「どじょうの蒲焼き」はいつしか金沢の夏の味となり

最盛期には30軒以上もの店がありましたが、今では数軒となりました。

 

その味を守る店の一つが「浅田」。

店主の浅田博子さん(72歳)は父親が考案した秘伝の味を今も頑なに守っています。

お盆や土用の丑の日には、100本単位の注文が予約だけでも数件。

常連はもちろん、県外からもお客さんがやってきます。

暑い中での作業は体に堪えますが、金沢の味を楽しみにしている人のために

一本一本丹念に焼き上げます。

 

町の小さなかば焼き屋の暑い夏を追いました。

放送日:2017年8月12日

木窪大滝の夏

富山県との県境にある石川県津幡町木窪。

ここには夏の間、1万人から1万5000人の人が訪れる人気の場所があります。

それが木窪大滝。滝は幅およそ7メートル、高さ15メートル。

 

人気は滝を見ながら食べられる流しそうめん。

お盆の8月15日と雨の日をのぞいて、地元の人たちが自家製のネギやミョウガを沿えて、客に振る舞います。

また、イワナのつかみどりなど自然に触れ合えるのも魅力です。

 

今ではすっかり石川の夏の風物詩となりましたが、始まったのは30年ほど前。

過疎が進む小さな集落の魅力を知ってほしいと、ある男性が中心となって地域の人と始めました。

故郷を思うその男性の忙しい夏を清涼感たっぷりの滝の映像と共に伝えます。

放送日:2017年7月29日

夢託して ルビーロマン

石川県オリジナルの最高級ぶどう「ルビーロマン」

出荷10年目を迎える今年は、初セリで1房111万円の値がつき、

市場の評価と期待の高さが伺えた。

現在、生産者は123人。10年たった今も栽培講習会を開いて切磋琢磨している。

その内の一人が加賀市豊町の丸山充雄さん(42歳)

大学を卒業後は会社勤めをしていたが、ルビーロマンの誕生をきっかけに

父のぶどう園でブドウ作りに励むようになった。

ルビーロマンは大きさ、色、糖度などで厳しい基準があることでも有名だが

その壁を乗り越えてこそ、信頼と評価が得られると農家は日々、努力している。

ルビーロマンの出荷は8月中旬、暑くなるこれからがピーク。

丸山さんを通してルビーロマンの栽培に情熱を注ぐ人たちの思いを伝えます。

放送日:2017年7月22日

職人技が生きる山中漆器を

こだわり抜いた独特の形。そして薄く細く、極限まで精密に削る技。

職人技と素材を生かした山中漆器があります。

 

日本一と言われる山中漆器職人の木材加工技術。

その技を最大限に引き出す器を考え出したのは、

漆器問屋の4代目、我戸正幸さん(42)。

 

山中漆器を愛する我戸さんは、ある悔しさをバネに作品を生み出しています。

それは20代のころ、東京の問屋で働いていたとき客に言われた言葉。

「山中漆器はチープな漆器」

 

我戸さんは、ふるさとが誇る職人の技を、山中漆器を通して世界に発信し続けています。

放送日:2017年7月15日

魂の響き求める太鼓職人

石川県白山市にある「浅野太鼓楽器店」は

3尺以上の大太鼓では国内シェアのおよそ7割を占める打楽器メーカー。

歴史も古く400年前の江戸時代にさかのぼる。

 

現在、その店を取り仕切るのは18代目社長の浅野恭央さん(48)

木の仕入れから仕上げまでに約10の工程があるが

浅野さんは職人として、響きを決める最後の工程である『革張り』も自ら担当する。

 

太鼓はその土地の風土や打ち手によって音色も響きも変ってくる。

そのため、浅野さんは客が求める音を探るために祭りに参加したり

現場に赴いたりして努力を重ねてきた。

打ち手の魂が込もる唯一無二の響きを生み出すため

日々精進する浅野さんの姿を伝える。