石川テレビ

放送日:2018年6月16日

里山から食べる喜びを

富山県との県境に近い金沢市清水町。

8世帯が暮らす山間の集落に3年前に築100年以上の家を改装して

カフェをオープンした女性がいます。

大阪出身の丸山順子さん(41)。

6年前に野菜ソムリエの資格を取り、各地で料理教室を開くなど活躍した後、

夫の実家でお店をオープンしました。

メニューは野菜中心で、しかも手間暇かけた無添加。

営業は木曜から土曜日の週3日で、市の中心部から車で20分ほどかかりますが

野菜の風味や香りを重視した味に多くのお客さんが訪れます。

しかし、こうしてこだわるとは丸山さん自身もオープン当初は予想していませんでした。

近隣の農家へ買い出しに行き出会った人々や食材。それが、丸山さんの考えを変えだのです。

里山が教えてくれた食の喜びと感動。

それを伝えために丸山さんは日々奮闘しています。

放送日:2018年6月9日

器と思い出を彩る 金継ぎ

割れた器を漆で修復する金継ぎ。
割れ目にあえて金で色彩するという
日本独自の美しさがあります。
 
漆器の産地として名高い石川県加賀市山中温泉。
漆器職人の八木茂樹さんは、
漆の技を生かして器の修理を手がけています。
 
その腕が評価され全国から毎日のように、
修復依頼の品が送られてきます。その数は月に50以上。
感謝の手紙やメールも数多く届きます。
 
八木さんの手によって、
かけがえのない器がよみがえり、人々を笑顔にしています。

放送日:2018年6月2日

港町の誇り 小木とも旗祭り

毎年5月2日と3日に開かれる石川県能登町小木の「とも旗祭り」は海を舞台に繰り広げられる港町らしい勇壮な祭りです。

とも旗と呼ばれる高さ20メートルの旗を立てた9つの船が笛や太鼓に合わせて、

リアス式の美しい海岸を巡り、航海の安全と大漁を願います。

小木は函館や八戸に並ぶイカ釣りの日本三大漁港の一つ。

最終日には中型のイカ釣り船が一隻代表して、

神輿を乗せた船と9つの旗を曳いてパレードする姿は壮観で、多くの人を魅了します。

シンボルとなる旗は毎年、集落総出で和紙をつなぎ装飾する手作りで、

地域の人々の絆を深める役割も担っています。

今年は強風や濃霧であいにくの天候となりましたが、漁師町ならではの天候を呼んだ

臨機応変の対応や、変更を団結して乗り越える絆の深さを感じる年でもありました。

その祭りに託した人々の思いと勇壮な祭りの一端を紹介します。

放送日:2018年5月26日

能登の可能性を染めから

里山と里海に囲まれた自然豊かな石川県穴水町。

そこで、着物の染め工房を構える新谷茂さん(65)は京都で染色を学んだ後、30年前に

故郷に戻りました。一点一点、客の注文を受け、着物を仕上げているため、作業は集中力が必要です。
そんな仕事の合間に始めたのが、ヤシャブシやソヨゴなど身近にある草木を使った草木染め。
最初は気分転換程度の軽い気持ちで始めましたが、自然が生み出す豊かな表現に徐々に魅了されていきます。独自に実験と研究を積み重ね、集めたデータは300種類。

今は石川県が誇る伝統産業「漆器」に欠かせない漆の木で染料ができないかを研究中で

黄色やグレー、ピンクなどバラエティ豊かな色彩に手ごたえを感じています。

染め職人だからこそ感じる故郷の豊かさ。

“染め”で故郷・能登の可能性を探る男性を紹介します。

放送日:2018年5月19日

里山の恵み タケノコ

金沢のタケノコは雪の下で育つため、旨みが強く、甘みがあります。

地元のブランド野菜・加賀野菜の一つにも認定されていて

金沢の食卓には欠かせない食材です。

 

金沢市小原町の中山光圀さん(64)はタケノコ農家の3代目。

竹林は集落より上の標高300メートルにあるため、

市内の他の地域より最盛期が一週間ほど遅くなり

毎年、シーズンが始まると気がはやります。

今年は二年に一度の豊作の年・表年にあたるため尚さらです。

中山さんにとって、春は恵みの季節と共に

前の一年をどう自然と向き合ったか問われる時期でもあります。

自然と謙虚に向き合う中山さんの恵みの時を追います。