放送日:2018年2月24日

町の記憶とともに 檜細工

白山のふもとで冬の手仕事として行われてきた檜細工。

旧石川県石川郡尾口村深瀬で400年にわたって受け継がれてきた技です。

 

しかしこの町は、およそ40年前、ダムの底に・・・

 

新しく移住した先で、今でもこの手仕事を行っている人たちがいます。

しかし、その担い手はもうわずか。

この伝統を残そうと努力する、かつての住人たち。

 

檜細工には、ダムに沈んだ町の記憶が受け継がれています。

放送日:2018年2月10日

冬の贈り物 岩ノリ

「波の花」が舞う頃、奥能登では天然の岩ノリ採りが始まる。

能登の岩ノリは磯の風味が強く、

年末から大寒の時期には特に柔らかく甘く美味しいと言われている。

しかし、足場が悪い岩場で、しかも波打ち際ぎりぎりでの命がけの作業のため

過疎と高齢化が進む能登ではノリを採る人たちは年々、減っている。

奥能登、珠洲市真浦町に嫁いで40年の酒谷洋子さん(63)は、集落一番のノリ採り名人。

この時期はお天気をにらめっこしながら、

貴重な冬の晴れ間をぬって海岸にでて、岩ノリを採る。

この集落では正月は岩ノリをのせただけのシンプルな雑煮をいただく。

そのため、岩ノリがなければ年が越せないと言われるほど大切な故郷の味。

そんな岩ノリを届けたいと海に出る酒谷さんの思いを紹介する。

放送日:2018年2月3日

山中漆器に新風を

木の表情を生かす石川県の山中漆器。

そのなかで一人の作家が、注目を集めています。

 

移ろいゆく色彩の中に浮かび上がる木目。

鮮やかな色合いと自然との調和が評価され、

ニューヨークなど海外で何度も個展を開いています。

 

作っているのは山中漆器では数少ない女性作家、田中瑛子さん。

県外からの移住者でもあり、

これまでとは違った目線でその魅力を世界に発信。

女性らしい感性で伝統に新たな息吹を吹き込んでいます。

放送日:2018年1月27日

心かよう町の銭湯

今年、創業60年を迎えた金沢市の銭湯「ももの湯」。

 

午後2時の開店と同時に常連客が訪れ、閉店の午後10時半まで

農家の人や若い家族連れなどが代わる代わる訪れ、にぎわいます。

 

人気の秘密は昔ながらの薪で沸かした湯。

そして、もう一つが銭湯を切り盛りする百々さん家族です。

 

今は3代目女将の浩美さんが取り仕切っていますが

去年春に先代から経営を受け継ぎ、あることに気づきます。

地域の人と触れ合ううちに改めて知った銭湯の魅力、

父や母たちが大切に守ってきたもの、それは・・・。

 

師走の金沢で、奮闘する新米女将の思いを伝えます。

放送日:2018年1月13日

能登 お母さんの醤油蔵

能登半島の中ほど、石川県七尾市。

昔から能登の文化と交通の拠点として栄え、市の中心部には今でも老舗が軒を連ねます。

その内の一つが、大正時代から続く醤油蔵・鳥居醤油店です。

 

3代目の鳥居正子さんは、この道に入って30年。

「物をつくると生きているときには、神が宿る」

そんな先代の教えを大切に、手間ひま惜しまず、天塩にかけて…。

昔ながらの道具を使い、とにかく、手にこだわり醤油作りをしています。

そんな鳥居さんが作る醤油は、まろやかで優しい味わいで

能登の味として地元の人はもとより、観光客も買い求めにくる。

醤油は秋から春にかけてが仕込の時期。

大切な故郷の味を守り続ける鳥居さんの姿を伝える。