放送日:2017年4月29日

能登の奇祭 酒樽がえし

能登半島の先端に近い石川県能登町藤波地区では

毎年4月2日に奇祭「酒樽がえし」が開かれる。

下帯姿の男衆が春の田や海で酒樽を奪い合うだけの祭りだが

シンプルだからこそ、人々を魅了する。

 

戦後いったん途絶え、昭和50年に復活。

その年から参加している地元の小又久一郎さん(61)は

高齢化や過疎など様々な課題で、街が変化する今だからこそ、

能登の自然と一体となったこの祭りを後世に伝えたいと話す。

 

暦の上では春でも、まだまだ風が刺すように冷たかった祭り当日。

ふるさとを思い、春の田と海であばれる男たちの姿を紹介します。

放送日:2017年4月15日

美川女性の誇り 美川刺繍

さまざまな色の糸を用いて、布地に絵や模様を描いていく刺繍。

この技が代々受け継がれているのは、石川県白山市美川地区。

 

美川刺繍と呼ばれ、世界に輸出されるほど評価されていました。

その手仕事を担ってきたのが美川の女性たち。

刺繍をする人も減ってきましたが、今でも町を支えてきたという自負があります。

 

母から伝統を受け継ぎ、まもなく半世紀になる奥田恵子さん。

「美川刺繍は、この土地に栄えた女の人の歴史。やっぱり後を継いでいく人がいて欲しいです。それはずっと願っています。」

 

奥田さんは、この地で刺繍を教え、美川女性の歴史の一つをつないでいこうと努力しています。

放送日:2017年4月15日

希望を花に託して エアリーフローラ

石川県で生まれた新種のフリージア「エアリーフローラ」は

色も七種類とバラエティーに富み、旅立ちの花として注目されています。

市場に出回るようになって5年。

品種によって個性があり、およそ50軒ある花農家では

毎年、苦心して栽培から出荷をしています。

その代表が北佳浩さん(44歳)

農家の代表として、今年、他に先駆けて新たに3品種を市場に出すなど

常にエアリーフローラを全国に旅立たせるために努力を惜しみません。

そんな北さんの姿とこの花に願いを託す人達の姿を伝えます。

放送日:2017年4月8日

能登の炭焼き職人

加賀百万石の伝統と文化が残る石川県では、

昔から茶道が盛んで、今も多くの人が嗜んでいます。

その席に欠かせないものの一つが、湯を沸かす炭、お茶炭です。

最も良いとされるのがクヌギの木を使った物で

断面が菊の花に似ているため、菊炭とも呼ばれています。

能登半島の先端、珠洲市には、その最高級の菊炭を焼き上げようと

日々、精進する職人がいます。

県内で唯一、専業で炭焼きをしている職人、大野長一郎さん(40)です。

右肩下がりといわれる業界でお茶炭に活路を見出した大野さん。

その思いを伝えます。

放送日:2017年3月25日

白山麓の堅豆腐

荒縄で縛ってつるしても崩れないほど堅い、堅豆腐。

通常の2倍以上の大豆が使われ豆の甘みや香ばしさ、栄養がぎっしりと詰まっています。

 

作られているのは、日本3名山の一つ白山の麓。

 

昔はどの家庭でも作られていましたが、今でも作っているのは数件の店しかありません。

しかし、今でもこの土地では毎日のように食され、さまざまな料理に使われています。

 

白山麓に古くから伝わる堅豆腐。

雪深い地域の暮らしを支えて来ました。